おはようございます。今日の軽井沢の天気は快晴とはいきません。うす曇りの感じです。ちょっと、寒いです。GSリゾートの道を挟んで反対側にある「レンタルスキー」のお店にはまだまだお客様が結構いらっしゃっているようです。 さてさて、最近、とても悲しいニュースを耳にしました。作家の林京子さんが今年2月19日にお亡くなりになっていたそうです。1930年生まれ、享年86歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。 一昨年になりますが、私は生まれて初めて長崎を旅しました。軍艦島に行ったり、グラバー亭を散策したり、船越保武さんの二十六聖人像を見たりもしたのですが、なんと言っても一番の目的は爆心地をはじめとする被爆地を直接肌で感じることでした。平和公園に行き北村西望さんの平和祈念像を表から横から裏に回って見たり、浦上天主堂で被爆マリア像に会ったり、永井隆記念館で永井医師の資料をつぶさに拝見したりしました。しかし、どういう訳か、林京子さんに関連した資料やら史跡やらには、殆ど触れることができませんでした。私の探し方が不十分だったのかもしれませんが、それがとても残念でした。 ポスト・トゥルース(事実よりも感情を重視)と言われるおかしな政治状況のなかで、もう一度この機会に、林京子さんの本を手にとり、1945年8月9日の事実を生のリアルな現実として、追体験する必要があるのではないかと感じている今日この頃です。
直虎一色
こんにちは。今日の軽井沢も、とってもいい天気です。日差しには、ひたひたと春の気配が感じられます。が、まだまだ空気は冷たいです。 最近、静岡県の浜松にお仕事で行ってまいりました。NHK大河ドラマで注目を集めているあの浜松市です。新幹線の駅を降りてまず目につくのがピアノと車。改札口の内側にでーんと置かれています。こういう駅、他に見たことありません。そして改札口を出ると、うわー、直虎一色です。垂れ幕あり、案内所あり、お土産グッズあり。流石NHKの力はすごいですね。 浜松駅からバスに乗って市役所まで行き、ついでにすぐ近くの浜松城を見てきました。小さなかわいいお城です。入場料200円。出世城と言われている縁起のいいお城だそうですよ。 そう言えば、先週の「おんな城主 直虎」、録画したままで、まだ見ていませんでした。よーし、今日こそはちびちびやりながら「第9回 直虎」見よ~と。
虞美人草
おはようございます。今日の軽井沢、最高にいい天気です。 ところで私「明暗」読了後、「虞美人草」をちろちろ読みはじめ、もう読了まで秒読み段階に入っています。 それにしても小野さん、て変な人ですね。読んでいない方にもわかるようにちょっと説明してみましょうかね。小野さんは博士論文を執筆中の詩人です。自分でも言っていますが性格が弱くて困っています。若いころ、京都で井上弧堂という先生にだいぶお世話になったようです。それがご縁で先生の一人娘の小夜子さんと半ば許婚のようになっていました。ところが、ですね。小野さん、ちょっと腹黒いところがあって、実は小夜子さんと結婚したくないらしいのです。自分ではとても弧堂先生に直接そんなことを言えない小野さん。友人の浅井くんに頼んで(10円も貸して)その旨を先生に伝えてもらうことにしました。ひえー、何それ、て感じです。これを聞いた弧堂先生、それは怒ります。そりゃそうでしょ。自分で言えよ、ですよね。 そして、この経緯を聞いたのが小野さんのまた別の友人の宗近くん、です。直情的なところのある宗近くん、早速、小野さんのところに飛んで行って、「お前な、もっと真面目になれよ。」てなことを言う訳です。 それを聞いた小野さん、ここが何とも妙なところなんですが、ころっと気持ちが変わるんですね。そうだ、やっぱり自分は間違っている、小夜子さんと結婚しよう、てね。 あまりの急展開にびっくり、です。どうして?どうしてこうなるの、とページをひっくりかえして読み直してみましたが、どうしてもわからない。昔の人にとって「真面目」という言葉には特別な意味があったのかなー、なんて考えて「真面目」の語源を調べたりしましたが、どうしても得心がいきません。 さてさて、この後、小野さんと小夜子さん、弧堂先生はどうなるのでしょうか?小野さんがひそかに思いを寄せて、その日、会う約束までしていた藤尾さんはどうなるのでしょうか?写真の浅間山のように、興味津々です。
ブルックナー
こんにちは。 いつもGSリゾートブログを御覧いただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか?今日の軽井沢、とっても寒~いんです。ぶるぶる。 そんな中、本日私は御代田まで物件を見に行ってまいりました。快適なYNMさんのスーパーカーに同乗させていただいて、とってもスウィートな気分です。 ところで最近私、田代櫂「アントン・ブルックナー 魂の山嶺」という本を読んでいます。実は私、にわかブルックナーファンなんです、これで。特に9番とか好きなんですが、この本を読んでいて、必ずしも美しい人物から美しい音楽が生まれるというものではないかもしれない、と感じております。 ブルックナーは骸骨好きでベートーベンの頭蓋骨を抱きしめた、とか、かわいい女の子に片っ端手紙を出した、とか、就職先を求めるために相当ぺこぺこしたとか、そういう話を読んでいると、あの重厚で、透明で、繊細で、悲しい音楽までもが、なんだか汚されていくような感じがしてしまいます。 人間、知らない方がいいこともある、と言っていた人がいました。私も、そんな気がしてきた次第です。 写真は、ちょっとブルックナー似?のYNMさん。え、性格とかじゃなくて、どことなく。後ろに控えているのが、かのスーパーカーです。
いい天気です
今日の軽井沢、とってもいい天気です。朝のうちは雲が出ていて、今にも雪が降りそうな空模様で心配していましたが、ラッキー、晴天です。 最近、漱石の「明暗」を読んでいます。昨夜は、津田くんが小林くんのために送別会を開いたあたりを読んでいました。 津田くんはお金のない小林くんに30円を餞別としてあげました。そうしたらその小林くんがそのうちの10円をもっとお金のない原くんにあげてしまいました。片方の人にとっての「明」が別の人にとっては「暗」になる。「明暗」という題はなんとなくこんなところからとられているような気がちょっぴりしちゃっております。これから清子さんのいる温泉場へ行く津田くん、何ともいやな感じがしております。 写真はGSリゾート前のプリンス通りを南方面に見たところです。インターからここまでの道は雪の心配はまったくありません。ご来店をお待ちしております。
軽井沢のクリスマス
こんにちは!
GSリゾートです。
世の中はクリスマス一色ですね。
ここ軽井沢でも、催し物やイルミネーションなど、様々なクリスマスが楽しめます。
私は、その中でも、軽井沢らしい静かなクリスマスが好きです。
例えば、軽井沢高原教会のキャンドルライト。
キンと張った冷たく透き通った空気に、ロウソクの柔らかな灯りが心の芯にまで
届いてくれます。
そして、冴えてきた頭の上に、星空がぐっと近づいてくるのが感じられます。
(KDUさん撮影の写真です。もちろん、お相手は・・・^^)
学生時代の学校がキリスト教の学校であったため、毎年クリスマスの時期には、
クリスマスページェント、つまり、キリスト誕生にまつわる様々なエピソードを
劇にしたものが私達生徒によって行われていました。
毎年同じ内容の劇のはずなのですが、演じている人、声役の人が毎年変わるからか、
いつも違う発見をしながら毎年真剣に見入っていました。
私はキリスト教ではありませんが、その厳かな雰囲気が気持ちをきりっとさせて
くれる気がして、その時間がとても好きだったように思います。
そして軽井沢高原教会のキャンドルライトも、少しその時の空気に似ている気がします。
GSリゾートもクリスマスの装いになりました。
僅かにきらめく暖色の光が、冬の軽井沢の夜には似合います。
(実は予算の関係です・・・笑)
クリスマスは、本来キリスト教の聖なるお祭りで、キリスト教でもないのに、
と言う人もいますが、かの内村鑑三も詠った「何ものにも縛られない純粋な心」を持つ
多くの人を、幸せな気持ちにしてくれるということには違いないのではないか、
と思います。
軽井沢へ、あなたらしいクリスマスを探しに来てください。
きっと、素敵なクリスマスが見つかるはずです。
そしてそれは、もしかしてもしかすると・・・、GSリゾートかもしれないですよ(?!)
皆さんのお越しをお待ちしております☆
陰影礼賛
みなさん、こんにちは!
GSリゾートです。
本日の軽井沢は、最高気温が4℃!!ということで、もう冬へと一直線な寒さです。
浅間山は頭の方に雪雲を被り、だんだんと山肌が白い雪化粧へと変化しているのが
見えます。
(写真に浅間は映っていませんが、本日の軽井沢です笑)
その雲の下の陰に少し落ち着きを感じる自分がいるとき、私には思い出す本があります。
「陰影礼賛」という本、皆さんは、この本をご存知でしょうか?
かの有名な昭和を代表する作家、谷崎潤一郎の名作です。
私は学生時代の先輩からこの本を勧められ、たった一度ですが読んだことがあります。
後から有名な本と知りました。
きっと読んだことがある人も多いのではないかと思います。
この本には、日本人の陰影への美意識をはかる尺度というものが、私たちの生活の一部の
中にあること、そしてそれが心に届くわかりやすさで描かれていたと記憶しています。
その中に、有名な羊羹についての記述があります。
「人はあの冷たく滑かなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊に
なって舌の先で融けるのを感じ、ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが
添わるように思う。」
私にはそのくだりがとても心に衝撃的で、何の変哲もない、さして特別でもないお菓子と
思っていた羊羹に何かとても奥深いものを感じて、以降口にふくむごとにため息が出るほど
味わえるようになりました。
(何よりも覚えているのはその部分というのも、少し美的感覚が・・・笑)
日本人には、誰しもそんな細かな美的感覚が備わっていて、ひと度それに
触れるとき、今まで気が付かなかった意識への扉が開かされる、そんな扉が
満載な本だったと思います。
私の扉は羊羹で、それしかはっきりとは覚えていませんので、今一度読んでみようと
思っている本です。
読んだ後は、軽井沢での楽しみ方も変わるかもしれませんね。
雲や木々や薄暗くなった夕方の陰影への慈しみが、より深く感じられるかもしれません。
また、本を読んだら、気づかされたことを書かせていただきますね。
そしてその時はぜひ一緒に、陰影礼賛な軽井沢を味わいにお越しください。
羊羹をご用意してお待ちしております。
ノアの箱舟
みなさん、こんにちは!
またまたまた久しぶりのブログです。
化石化したこのブログを、果たして読んでくださる人がいるのでしょうか!?
そもそも読者がめっぽう少ないのに。
申し訳ございません・・・。
はい、冒頭のくだりが長すぎますね。
GSリゾートです。
本日の軽井沢・・・、寒いです!
現在3℃、今日の最低気温は-3℃との天気予報・・・。
空も重い雲に覆われています。
今夜もまた雪がチラつくのでしょうか・・・。
未だ11月ですが、軽井沢はもう冬のようです。
今日は私の母のコレクションについてお話しようと思います。
ここ2,3年、母は、行く先々で小さな「お家」の置物を見つけては買ってきて、
気がつけばリビングには、色々な形のかわいらしい「お家」が集まってきました。
しかし!
つい先日、若干雰囲気の違う家が増えていて、よーーく見ると、あれあれ??
動物が乗っている?!
私が母に、「これは、どこのお家?」と聞くと、母は、
「やーね、ノアの箱舟じゃないの!」
あーーー!!そっかそっか、なるほど!!、じゃなかった!
それ、船!お家じゃない!!
と思いましたが、それは言わずに、「かわいいね」と、感想だけ伝えました。
母は、まあねという顔をして、「よく見つけたでしょう?」と言い、かなり得意げでした。
でも、よくよく考えれば、船にお家が乗ってるわけですから、コレクション番外編で
いいかもしれないです笑
軽井沢にも、無機質さのない、土着的で温もりのある素敵なお家がたくさんあります。
全部、ミニチュアにして、母にプレゼントしたいくらいです。
「ノアの箱舟」のような奇跡的なお家は見つけられないと思いますが・・・汗
「ノアの箱舟」のお話を詳しくは知りませんが、その名前を聞くだけで、何かこう、
大海原へ風を切るように進む大きな大きな船に乗り、壮大な世界へ連れて行って
もらえるような気持ちになりませんか?
そう考えながら、母の独特な思考回路にひとり笑顔になる私でした。
そんなことを書いているうちに、空がいつの間にか青くなっていました☆
小さな秋が、空飛ぶ箱舟に乗せられて戻ってきてくれたのでしょうか?
どうかもう少し、軽井沢の秋澄む空を愉しませてくださいと、見えない箱舟を頭の中に
想像してお願いしました。
もちろん、想像出来た箱舟は、母のノアの箱舟でした笑
かすかに残る秋意を愉しみに、ぜひ軽井沢へ。
G7軽井沢開催で思うこと
みなさん、こんにちは!
GSリゾートです。
今日も軽井沢は霧です。
(霧が見えません・・・)
そんな軽井沢らしい天候の中、ここ軽井沢では昨日、23日より25日まで、G7交通大臣会合
が行われています。
(こちらは晴れた日の画像です)
各国の重要な大臣の方達がやってくる大事な会合ですから、軽井沢では警備体制が
強化されています。
軽井沢駅には、警備をする警察の方がいたり、
(画像はありません)
いつも駐車された車が多数点在するプリンス通りの路肩には、駐車禁止のコーンが
建てられていたり、
白い雨合羽を着た警察が乗った白バイが往復していたり、
(画像はありません)
会合が行われるプリンスホテルの入り口には「関係者以外立ち入り禁止」なる
電光掲示板が建てられ、視界の奥にはテレビで見たことのある機動隊の車が
並んでいたり、
(画像はありません)
いつもと少々違う軽井沢になっております。
((注)画像が無いことを主張したかったのは、写真を撮ろうと試みたことだけでも、
アピールしたかったのです・・・笑
警察の方がいらっしゃったので、別に悪いことをしているわけではないのですが、
妙な疑いをかけてしまうと、こんな大事な時に迷惑をかけてしまいますので・・・。)
今回のG7の会合では、自動運転車の安全性を確保する国際的な基準づくりに向けて
G7がどう協調していくか、という議題を各国の代表が主に話し合うのだそうです。
たしかに、最近は自動運転車の大規模なフェアが行われたり、テレビ番組で特集が
組まれたり、車に関しては、自動運転車の話題がトップと言っても過言ではないほど、
よくその言葉を耳にします。
自動運転車が当たり前になる時代は、どんな時代になっているのでしょう。
私が今回のこの軽井沢で行われる、G7の会合の議題を聞いたとき、真っ先に頭に
浮かんだのは、6,7年前に見た「ウォーリー」というアニメーション映画に登場する
人間の姿でした。
この映画の中に、ロボットにすべてを任せ、自分で体を動かすことのなくなってしまった
人間が出てきます。
目の前に映し出される映像によって、食べる感覚や、娯楽を楽しむ感覚さえも得ながら、
終わりなき人生をただ生きている人間です。
私にはとても衝撃的な人間の姿でした。
そして単純な私は、自動運転車=AI(人工知能)=人類の終わり、という考えに至りました。
でも、自転車にまたがりプリンス通りを警備していた警察官が、道行く人と笑顔を交えて
会話をしている姿を目にしたとき、なんだか「人間は大丈夫」という気がしてきました。
思わず笑顔になるような人と人との交わりが存在する限り、軽井沢のような美しくたくましい
大地を大切に思う心がある限り、人間はきっとロボットばかりに頼る人生が必ずしも
満ち足りているとは思わないでしょう。
そして、ここ軽井沢で、各国の代表者達が忘れそうになっているそういう心を思い出させ
られながら、生き生きとした人間の世界を重んじた議論が広がっていることを思います。
雨の日には虹を思って・・・
みなさん、こんにちは!
GSリゾートです。
本日も軽井沢は雨です。
それでも8月最後の週末、プリンス通りは車の往来が続いています。
最近は台風の影響で雨が多いですね。
大雨に見舞われている地方の方は何か災害などに巻き込まれていないことを
心から願います。
先日、車で群馬県前橋市に向かう途中、どしゃ降りの夕立に見舞われました。
前が見えないほどの雨でしたので、コンビニエンスストアの駐車場に車をとめて、
雨が落ち着くのを待たせて頂くことにしました。
しばらくするとすぐ雨は小降りになり、お日様が顔を出したので、
待たせていただいたコンビニエンスストアで飲み物を買おうと車から出たそのとき、
目の前に広がっていたのは、180度の半円を描く二重になった虹でした。
私は思わず、わぁー・・・と、声をあげてしまいました。
しばらく虹に心を奪われましたが、我に返って辺りを見回すと、
コンビニエンスストアに来ていたほぼすべての人が虹を見上げていたのです。
みんな、それはそれはうっとりとして、感動を隠せないとても良い顔をしていました。
そして、その表情を見せた全ての人が、
「なんだか私、いいことがあるかもしれない」
と、思っていたはずです。
私と同じように・・・。
二重の虹は幸運の前兆とも、災害の前兆とも言われているそうです。
でも、あんなにもたくさんの人の顔を良い顔にする虹なのだから、
幸福をもたらすもの以外の何物でもないのではないか、と、私は思っています。
たくさんの雨の後、美しい虹が皆さんのもとへ現れますように。