恋のおはなし

こんにちは!

GSリゾートです☆

 

今日の軽井沢はいくらか厚みのある雲の間からところどころ青空が見える曇り空ですが、

夏の力強い太陽が雲を上から熱しているのでしょうか、少し動くと汗ばんでくるような

お天気です。

もう世の中の大半の人が夏休みに入り、ここ軽井沢にもたくさんの人たちがいらっしゃって

います。

私はそんな人混みの中に身を置くと、自分ひとりが傍観者のようになっていくのを感じ、

目に入る人を見たとき、しばしばその人がどんな人であるのかなどを観察してしまう

ことがあります。

そうした時、恋をしていると思われる人というのは、やはり幸せな顔をしていて

傍観者Aの私をもふわりとした気持ちにさせられるものです。

 

「恋」というと、私の思い出話ではありませんが、よく思い出すお話があります。

むかーしむかし、何かで読んだ物語だったか、記事だったか、すっかり忘れてしまい

ましたが・・・。

そのまた昔、とあるお金持ちのお屋敷で小僧として奉公していた男のおはなしです。

その小僧は、身分違いのその家のたいそう美しい娘を好きになってしまいます。

かなわぬ恋だとわかっていながら募る恋。

小僧は娘をどうにかして嫌いになろうと、娘の悪い部分を探そうとしますが、一向に

見つかりません。

むしろ、知れば知るほど、美しく、やさしく、清らかなその娘への恋は深まるばかり。

そこで、小僧は思いつきました。

「そうだ!いくら美しいお嬢様でも、お手洗いで用をたしたそのものを見れば、

他の誰とも変わらぬ、汚くて醜くて、嫌になることができるかもしれない!」

昔々はもちろん汲み取りでしたでしょうから、お手洗いの下が何か引き出しのように

なっていて、中を見ることができたのだと思います。

そして、小僧はある日、娘がお手洗いで用をたしたのを見計らい、

その汚いものを見に行きました。

すると・・・

なんということでしょう!

その汚いはずの入れ物に、一輪のお花がそっと落ちているではありませんか!

小僧は娘のその奇跡のような行為に、感動のあまり涙をこぼしました。

images

と、そこまでで私の記憶は途絶えています。

私の記憶ですから、このお話のどこまでが正しいのか、またセリフも私のイメージですので

完全にあっているかどうかはわかりません。

ただ、私の中ではこのように理解したお話でした。

私は娘が汚いであろうそのものをいずれ誰かが片付けてくれるのだろうとの思いから、

せめてお花を一輪、申し訳なさと感謝の気持ちを込めて落としたのだろうと、

もしくは、あれやこれや考えず、ただただ、そうすることは良いことだと思ったのだろうと

考えます。

汚いものでも、一縷の幸せが感じられることを思って。

 

みなさんは、娘はどういう気持ちでお花を一輪落としたのだと思いますか?

例えばもしかしたら、その花はたまたま娘の肩についていて、お手洗いの底に落ちたのかも

知れません。

そうであるなら、それはそれで、美しい偶然を生み出す力が娘に宿っているような気が

しませんか?

 

私は、何故かこのお話がとても頭に焼き付いていて、こんな素敵なことを自然に

起こしてしまう女性が本当に美しいと言える人なのだろうなぁと、今以て考えさせられ

ます。

小僧と一緒に涙がこぼれそうです。

時々おトイレに入るたびに思い出しては、私もそんな素敵な女性になりたいなと、

思わされます。

それはおトイレでお花を流せばそういう人になれる、とか、そういう単純なことでは

ないのです。

もっとこう色んな意味で、自然体でそうなることです。

表現する語彙力が乏しくて申し訳ございません。

みなさん、多少ご理解いただけたでしょうか?

 

また、不思議なことを言っているな、と、思った人がいますね笑

すみません。

でも、私はこのお話が私の頭に焼き付いていることすら、幸せに感じています。

幸せをみなさんにおすそ分け、です。

(そういうことを考える豊かな時間が、軽井沢では流れているのだと、ご理解ください)

 

みなさんも、むかーしむかしの自分の心に残った素敵な恋のおはなしを、もう一度愉しみに

いらっしゃいませんか?

そして是非、GSリゾートでお聞かせ下さい。

4件のコメント

  1. しほりほじ より:

    とても素敵なお話をありがとうございます。

    自然のものをいただいて
    自然から作られた身体を通り過ぎ
    自然に返るだけなのだから
    本来汚いものなんて何もない
    花も空も人間も
    みんな同じで
    汚いものなんて何もない

    汚いもの、それは人間の心の中だけにあるのかもしれません。

    • admin より:

      こちらこそ、私のお話よりもずっと素敵な詩をありがとうございます。
      ほんとうですね。しほりほじさんのおっしゃる通りだと思います。

  2. 人前でラブソングが恥ずかしくて歌えなくなったいい歳をしたshy親父 より:

    恋と言えば・・・・・私の青春時代は、長淵剛の「巡礼歌」や松山千春の「恋」ですね。

    • admin より:

      次回のカラオケ大会で歌ってください!
      ただ、申し上げにくいのですが、私の青春時代の恋の歌とは、やはり異なりますね…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です