今日の軽井沢、とってもいい天気です。朝のうちは雲が出ていて、今にも雪が降りそうな空模様で心配していましたが、ラッキー、晴天です。
最近、漱石の「明暗」を読んでいます。昨夜は、津田くんが小林くんのために送別会を開いたあたりを読んでいました。
津田くんはお金のない小林くんに３０円を餞別としてあげました。そうしたらその小林くんがそのうちの１０円をもっとお金のない原くんにあげてしまいました。片方の人にとっての「明」が別の人にとっては「暗」になる。「明暗」という題はなんとなくこんなところからとられているような気がちょっぴりしちゃっております。これから清子さんのいる温泉場へ行く津田くん、何ともいやな感じがしております。
写真はＧＳリゾート前のプリンス通りを南方面に見たところです。インターからここまでの道は雪の心配はまったくありません。ご来店をお待ちしております。
漱石の小説中最長で最後の、未完の絶筆ですね。漱石文學では尤も好きな作品のひとつです。『明暗』に限らず漱石の作品は、讀んだ時の自分の年齢や状況によつて色々の讀み方が出來るし然も其の度に新しい發見がある。其れが漱石を讀む事の魅力であり又さうでなければ本當に讀んだ事には成らないのぢやないかとも感じてゐます。暫く原典から遠ざかつてゐるので讀まうと思つてはゐるのですがなかなか駄目です。
たかさん、コメントありがとうございます。
湯河原には漱石が２度逗留し、恐らく小説のモデルとなったと思われる天野屋という温泉旅館があるそうですが、たかさんは宿泊されたこと、ありますか？
一度泊まって、明暗の雰囲気を感じてみたいものだと思っています。